宮古毎日新聞 2019年9月29日(日) 2面掲載 【花は島いろは】

やえせAssemble Garden副施設長 利用者のケアに全力

 下地与那覇出身の池間さんは、下地小・中から宮古高校へ進学した。幼いころについては、「明るい性格だったが、そんなに目立つ存在ではなかった」と話す。保育士だった母親の博子さんの「芸は身を助ける」という教育方針の下、書道やそろばん、ピアノ、英会話などを習っていた。

【那覇支社】今年3月に浦添市大平にオープンした同仁病院系列の在宅介護総合センター「やえせAssemble Garden(AG)」の副施設長とデイケア施設「シルバー園」の所長を兼務するのは、池間幸之介さん(39)。「利用者さんの表情や何気ない会話から、体調などを見極めるようにアンテナを張り巡らすのが何より大切」と語る。

 小・中学校時代は、陸上競技とバスケットボールに熱中した。バスケットでは、フォワードとして地区大会での優勝に貢献したという。当時は、部活動と習い事で遊ぶ時間もなかったと振り返る池間さんだが、「今となれば母親の大変さも分かるし、ありがたい環境で育ててもらった」と感謝の言葉を語る。

 宮古高校では心機一転、興味があった空手部に入部した。数カ月後には組手団体戦のメンバーに選出され、県大会で優勝して全国大会に出場した。池間さんは「この時にチームに貢献できたことで、自分に初めて自信が持てるようになった」と力を込める。  

 高校卒業後は、ふるさと宮古を離れ、神戸医療福祉専門学校へ進学。介護や福祉について学んだ。同時に、大阪芸術大学短期大学部通信教育部で保育士についても勉強したという。3年間で保育士免許以外に、幼稚園教諭2種、社会福祉主事任用資格、ホームヘルパー(当時)を取得した。

 専門学校卒業後、約4年間は大阪に滞在し、酒屋やバー、飲食店、販売員などのサービス業を中心に業種以上の仕事に携わった経験を持つ。

 その後、介護の道に進む決心をして沖縄本島に戻った池間さんは、デイサービスで相談員を1年勤めた後、現在勤務している施設を運営する八重瀬会に転職した。介護職から相談員と現場経験を積み、副主任を経て、やえせAGの副施設長とシルバー園の所長を兼務している。

 池間さんは、「やえせAGの構想からオープンまでの立ち上げに関われた経験は自分にとって大きい」と強調する。

 高齢者住宅やデイケア、デイサービスなどを1カ所に集約させ、クリニックが併設する一体型の複合施設は今までなかったといい、「利用者の皆さまの状況に応じてサービスを選ぶことができるメリットを最大限に生かして、利用者ならびにご家族の方々と地域のために頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。