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◎歯・口腔疾患 ◎ホームページの医療相談に戻る 病院の中に歯科があると、どんなところがいいの? 高齢社会といわれている現在、有病者人口の著しい増加がみられ、全身疾患を有する患者さんが歯科を受診する機会が増えています。そこで内科、外科をはじめとした各科の医師との連携が緊密にとれる環境にある病院歯科の担う役割はきわめて大きいといえます。持病についての状態などが把握しやすいため、適切な歯科治療が比較的早期に開始でき、合併症が発症した場合も速やかに対処できることなど、全身疾患を有する患者さんの不安に答えることが可能であります。また、何らかの疾患のため入院加療を受けている患者さんが歯科治療を希望した場合、同じ病院内であれば精神的、身体的ストレスを軽減でき、様々な面で融通がききやすいといった利点もあります。 また、口の中やそれに関連した周囲の器官において発症した病気について、診査・診断・治療を行う分野が口腔外科(こうくうげか)であり、精密検査や手術、入院加療が必要になる場合もあります。そのような場合など、大学病院の口腔外科をはじめ、検査や治療の設備的問題、スタッフの問題などが整った環境にある、種々の病院の歯科口腔外科において盛んに取り組まれております。 口に関連した病気をどれくらいご存じですか? 実際に口腔外科(こうくうげか)ではどのような病気の治療が行なわれているのか、その病気の種類には様々なものがあります。 ●先天性の異常:赤ちゃんがおなかの中にいるときに、何らかの原因でさまざまな異常が出現したもので、口唇裂、口蓋裂などがあります。 ●後天性の異常:体の成長や発育に伴って形態の異常が出現したもので、下の前歯が上の前歯より前方にある反対咬合や、長期間の習慣化した吸指癖(指しゃぶり)による開咬(上の前歯が前方に突出した状態)などもこの中に入ります。 ●外傷:外界からの力によって引き起こされた病的な状態で、歯の脱臼や顎の骨の骨折、やけどなどがあります。 ●炎症:外界からの刺激に対して体が防御反応を起こした状態で、細菌やウィルスが関与したものが大半を占めます。例えば親知らずのまわりのはぐきが赤く腫れて痛んだりするのも、この炎症が原因です。さらに、炎症がひどくなると、骨膜炎や骨髄炎といって顔が赤く腫れたり、熱が出るなどの症状が現れ、入院が必要になることもあります。また上の奥歯の炎症から、蓄膿症(歯性上顎洞炎)を起こすこともあります。 ●嚢胞(のうほう):顎の骨の中やくちびるなどの軟らかい組織の中に主に液体がたまったもので、歯が原因のものや、唾液腺(唾液を作るところ)が原因のものなどさまざまあります。 ●腫瘍:顎の骨の中や、舌、頬(ほほ)などさまざまなところにできる病気で、良性と悪性に分けられ、悪性のものには癌などもあります。 ●顎の関節の病気:咬み合わせや姿勢、習慣、全身的疾患、心因的要素など様々な原因によって、顎の関節を構成する組織の障害、口を動かす筋肉の障害などが生じた病気で、口が開かない、口を開け閉めする時、関節に雑音がしたり痛みがあるといった症状が現れ、頭痛や肩こりの原因となっている場合もあります。 ●神経の病気:鋭い痛みを繰り返す三叉神経痛や、顔が動かなくなる顔面神経麻痺などがあります。 この他にも、口内炎に代表される粘膜の病気や、唾石症といった唾液の流出障害を起こす病気などがあり、口の中やその周囲に起きる病気は膨大な数になります。 口に現れた症状が全身疾患の一つの症状であったり、また、耳鼻咽喉科や形成外科などの分野と重複している疾患もあり、必要に応じ各専門医師との連携をとり、適切な医療を提供できるような体勢をとっています。 院内の各科との連携はもちろん、周囲の歯科医院や他施設の病院歯科、口腔外科、また、各診療所、総合病院、専門病院、大学病院などとの親密な医療連携が、一人一人の患者さんに適切な医療を提供していくうえで、極めて重要なものであり、基盤となるものであります。 口腔は食道、胃、腸につながる最初の玄関であり、発音により意志を伝えるスピーカーです。これらは日常生活に密着したもので、前述した病気は食べる楽しみや、会話の楽しみすら奪ってしまう場合もあります。よりよいQuality of Lifeをめざし、我々は取り組んでいます。
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